買い物はなるべく帰り道にと思った話
あっちのスーパーの人参が20円安いから休日に買い物に行くという行為の合理性について考える。
〈EX〉コンビニエンスストアでアルバイトをすると仮定
徒歩2分のコンビニAは時給が800円だが車で15分の駅前のコンビニBは時給850円だったとする。
4時間/日働くとすると
Aで働いた場合3,200円/日
Bで働いた場合3,400円/日
になる。
通勤時間込みで割り戻すとどっちで働いても時間単価は同じである。
つまりコンビニBで働く場合4時間以上働かないと足を伸ばすメリットがない訳だ。
通勤費が出ないならむしろAで働いた方が時間効率共に高い。
ここまでは直感的にわかる人も多いはず。
では日常落とし込むとどうなるか?
徒歩5分のスーパーマーケットAではニンジンが100円で売っている。車で10分のスーパーマーケットBまで足を伸ばせばニンジンが80円で売っている。
この条件下で他日用品等購入物は同額と仮定する。
自然人αが稼ぎ出せる最低時間単価を最低賃金の約800円とすると。
スーパーAに行った際の時間による機会損失が133.33円
スーパーBへ行った際の時間による機会損失が266.66円+燃料による実損失約130円
実損失だけでも人参6本、機会損失まで加えれば13本人参を買わないとペイできない。
加えαが稼げる時間単価が高ければ高いほど買うべき人参は増えていく。
一品目が若干安いくらいだったらわざわざ買い物に行く必要は皆無であり、むしろ長い目で見ると損失が出ている可能性すら考え得る訳だ。
まあシャンプーとかトイレットペーパーとか大量買いするものは例外として。
つまり食料等の買い物は通勤経路など生活動線上のスーパーでついでに行うのが最も合理的である。