次世代を担うエヴァは出てくるのか
嫌いなタイプが意識高い系の女と相槌が下手くそな男のこゆきです。
一生水素水にチアシード入れて飲みながら、分かるーって言われてろ。
アニメってあるじゃないですか(唐突)
昔はアニメが好きで、ってか今でも好きなんですけど何故か最近率先してみるアニメがない。そんなこんなで僕がアニメ離れしてしまった理由を考えてみた。
基本的に物語をアニメ化するとき重要な構成要素は大きく分けて三つだと思ってる。
①音楽
②キャラの立たせ方
③演出
意外に思うかもしれないけどストーリー二の次。
って言うより、一定水準あってたり前なんだよね。映像化される作品なんだから
この三要素+αを気持ち悪いくらいキッチリ満たしているのが攻殻機動隊。
とても15年以上前のアニメとは思えないくらい纏まってる。
菅野よう子が織りなす数々の音楽。
少佐やタチコマといった魅力にあふれるキャラ達。敵対勢力であるはずの笑男ですら非常に魅力的に描かれている。
作画も昨今の中国外注のクソアニメよりよっぽどキレイ。
二の次と言ったストーリーもシリーズ一貫して骨子がしっかりしている。
申し分ない。洗練されたアニメだと思う。
こっからは①~③の要素を一つ以上三つ未満満たしてバズった作品たち。
①音楽特化型
マクロスFは音楽取ったら何も残らない。けいおん!は音楽しか知らん。
エウレカは今考えると日曜朝アニメの限界に挑戦してたと思う。子どもにスーパーカーとかビバッチェわどう考えても合わないし。
因みにエウレカのサブタイ全部音楽の曲名。
②キャラ特化型
この辺は内容云々よりキャラ。
絵に描いたような、まあホントに描いてるけど。ツンデレ・ヤンデレ・クーデレの三拍子。
③演出特化型
危うくシャフトのみになりそうだった。
物語シリーズは化物まで面白かった。上質な紙芝居を見ているようなそんな気分にさせてもらえるアニメだった。
“なんか新しいな”と思わせてくれたアニメたち。
④複合型
ばにぽにだっしゅ(バズったかは不明)
エヴァは綾波です。あと最終回付近の“我々は何を見せられているんだ?”という奇をてらった演出。
ここ20年、世界系のアニメは絶対エヴァっぽい部分を抱えてしまう魔法にかかってる。ここまで行くと庵野の呪いと言って過言じゃないだろうよ。
まあ乱雑に上げてみましたがざっとこんな感じ。
じゃあこれがなぜアニメ離れにつながったかって言うと
飽きた
この一言に尽きる。
なんて言うか一話くらいは見るんですよ。基本的にはアニメ好きなので。
でも見ると“あー○○っぽいなー”とか“どう考えても劣化版○○w”ってなるんだよね。
さてさて本題、30代のアニメ好きの諸君らは恐らく“ダリフラ”を見て“まんまエヴァやん…”と思ったはずだ。もし思わなかったらどうかしてる。
そう、30代のアニオタは似た様な作品の焼き増しに食傷気味なんだよ。
いくらカレーがおいしくったって毎日食ったら飽きる。まさにソレ。
しかしアニメ版エヴァを見ていない若年層はダリフラを見てどう感じただろうか。
もしかするとなんかフワフワした世界系、新しい感じのアニメを見たような気分になれたのかもしれない。 ゼロツークーデレで可愛い!ってなったのかもしれない。
つまりアニメにハマる世代が新陳代謝し続ける限り、エヴァの呪いを解くアニメを作り出す必要性ってのがそもそもないのかもしれない。
それでも。それでもアニメが好きで好きで、三次元より二次元の可愛い女の子に癒されたいっていう気持ち悪いおっさんもいるんだ。
多分今エヴァっぽいことをしようとしたらダリフラとか、エウレカとかやっぱり劣化かどうかは抜きにしたってどうしても“ぽい焼き増し”になってしまう。
そういう意味では物語シリーズとかまどマギとかを送り出してるシャフトは新境地に挑戦してて第二世代のエヴァを生み出すに一番近い制作会社だと思う。
アニメーションの見せ方に着目して文字に重きを置き“読むアニメ(仮称)”ってジャンルを作ったのは評価に値するし。
ドララマさんの校閲ガールなんかモロに影響受けてたしね。
失礼、かみまみた。
シャフトの新境地に期待するとともに、SHIROBAKOみたいな等身大の生身の大人にフォーカスした普通に面白い作品がたまには出てくるといいなと願います。