こゆきのこごと

国語・音楽・理科・ところにより社会をお届けします。

駅前を歩いていたら女性にサインを求められた話

どうもこゆきです。

 

先日ちょいと公証人役場に行く用事があって某駅前を通ったんです。

したら帰りがけ、反戦の旗を掲げクリップボードを持った初老の女性に“お兄さんは戦争反対ですか?”と声をかけられた。

またか。うんざりしたがクソ忙しい中謎のお使いを頼まれイライラしていたことも相まって、議論して論破したいと思ってしまった。

いいぜ、バチバチに戦おう。

勿論北非核化云々の話がでる前の出来事。

 

こゆき“勿論、反対です。”以下こ

 

初老の女性“ではこちらに書名をいただけないでしょうか?”以下初老

 

こ“ええ、分かりました。ん?コレ反戦の書名じゃないみたいなんですが?”

その紙には案の定憲法九条改正反対と上に大きく書いてあった。

 

初老“ええ、安倍総理憲法を変えてまた戦争をしようとしています。ですから国民はそれを止めなくてはなりません。”

 

こ“僕の見解とは違いますね。僕も戦争には反対です。しかし憲法九条は改正ないし解釈の変更は行うべきと考えます。というか安倍さんも戦争をしようと論じたことはないはずです。ちなみにあなたは憲法9条のどの文言を変えたり解釈を変えることが問題と考えますか?”

 

初老“憲法九条には日本は戦争を二度としないと書いてあります。それを変えてしまえばまた戦争が起こるかもしれません。”

 

こ“そうですね。で、そこは良いんですが、他には何が書いてありますか?そこじゃないんですよ。”

 

初老“えっ?”

 

こ“いや、ですから九条の戦争と武力行使による国際紛争解決の永久放棄以外の部分です。”

 

初老“他の部分ですか…?”

 

こ“憲法九条は「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希望し~」から始まるんです。では憲法前文は知ってらっしゃいますか?”

 

初老“憲法前文ですか…?”

多分ここら辺から初老声が小さくなってたと思う。

因みに僕も戦闘準備完ぺきだったわけではないので文言の並びとか接続詞くらいは間違えてたと思う。

 

こ“日本国憲法の趣旨について書かれている文章です。では僕なりに九条に関連すると考える部分をお伝えします。前文では「日本国民は恒久の平和を念願し~平和を愛する諸国民の公正と正義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」と謳っています。つまり憲法前文と九条の書き出しを総合的に勘案すると日本国憲法は世界全体が平和でなくては成り立たないと思いませんか?”

 

初老“なるほど…”

 

こ“それを踏まえて今の日本が置かれている国際情勢どう思われますか?”

 

初老“どうと言いますと?”

 

こ“尖閣諸島竹島等領土問題。加えて北に拉致された日本人の安否などです。先日北のミサイルが日本の頭の上を通りましたね?この状態が我々平和を愛する諸国民が希望する国際平和ですか?”

 

初老“いえ平和ではありません。でもそれが戦争をしていいことにはなりません。”

 

こ“仰る通りです。しかし日本は他国で同じことが起これば戦争になりかねないような凌辱を受けているんです。もしあなたの息子さんが拉致されてから同じことが言えますか?平和だから武力は完全放棄するべきだと言えますか?国軍があれば防げたかもしれないんですよ。”

こ“僕は最低でも九条二項は削除し自衛隊自衛軍へ引き上げるべきと考えます。”

 

初老“いえ、息子はおりませんがお兄さんの言いたいことは分かりました。大変勉強になりました。ありがとうございました。”

 

えっ、なんか及び腰になってない…?

バチバチの議論しようとしてたのになんか諭す感じになってるんだけど…

そっから国軍に突っ込んでもらって専守防衛の話で返そうと思ってたんだが

なんか拍子抜けしたし、こんな人たちが未だギリギリマジョリティーだって考えたらカチンときたから追い打ちかけてしまった。

 

こ“共感頂けて幸いです。では後ろに掲げてある旗をたたんでお帰りにになりますか。”

 

初老“えっ?”

 

こ“後ろの旗には大きく戦争反対と明記してあります。しかしあなたの求める署名は九条改正反対じゃないですか。少なくともその旗では書名を集めるのはおかしいと説明し納得いただけたんだと思いましたが。”

 

初老“いや…、それはちょっと…”

 

こ“そうですね、駅前で行うのであれば許可も取ってらっしゃるんでしょうし言い過ぎました。でも適当な論述であたかも憲法を変えることが悪であり、戦争につながるようなことを言って回るのはやめて下さい。無知がそれを聞けば無知のまま現行憲法至上主義に染まってしまいます。反対なら反対なりの憲法解釈を持ってください。ではそろそろ帰ります。”

 

多分一連の流れはこんな感じ。

まあ最後のは言ってて底意地悪いとは思ったけどさ。

そしてここまで抜けなく暗唱できてはいないw多分憲法前文辺りソラで唱えてるとき“えー”とか“あー”とか挟んでたよ。

 

正直拍子抜けというか、老害ってこういうことを言うんだろうなとかいろいろ思ったね。良くも悪くも戦後のGHQの洗脳が抜けきらない平和な国だね。

ただ国内の平和と諸外国との和平ってのは切離して考えようぜって思った出来事でした。

 

さて、今日も平和にお昼寝しようかな。