こゆきのこごと

国語・音楽・理科・ところにより社会をお届けします。

10巻以内で終わるお勧めのマンガ(一冊例外有り)

面白いマンガが読みたい!

でも大量に大人買いするほどお金もないし、買っても読む時間がない…

今日はそんな時間のない方でも①手短に楽しめる。②クセがなくて誰が読んでもある程度のラインで楽しめる作品をラインナップする。

 

1.バジリスク甲賀忍法帖~/せがわまさき(全5巻)

 

刊行数が短く内容の詰まった作品としてこれを上げずして何を上げよう。というくらいメジャーかつ、ぎっしり内容が詰まった作品。

有名すぎて挙げるのが申し訳ないくらいなんだけどね。

時は江戸時代。徳川家康が後継者を自らの手を汚さず決めるため、甲賀と伊賀の間で交わした不戦の約定を解き甲賀と伊賀を戦わせ勝ったほうについていた大奥に後継を譲るといった内容。これ自体は物語の走り出しに過ぎなくて、甲賀・伊賀衆の中での恋模様。甲賀と伊賀の叶わぬ恋模様を5巻という短い巻数の中できっちり纏めているのがせがわさんの凄いところ。

基本的には叶わぬ恋がメインテーマとして走ってるんだけど、オムニバスストーリーも広げた風呂敷をきれいに畳んできっちり一つの物語として昇華させているところもポイントが高い。兄弟愛だって立派な絆だし、師弟関係だって最高の絆なんだよ!!

最近のマンガのアニメ化って巻数が足りなくて無理に引き延ばしてるケース多いけど、バジリスクのアニメって5巻完結した上で2クール丸々使って映像化されててかつ中だるみがないんだよなぁ。個性あふれる忍び達が命を散らしていく様に涙すること請け合いな一冊。

ちなみに正統後継と謳っているバジリスク~桜花忍法帖が発売され、買って読んだけど今のところ不安しかない(切実)。マンガにキャラデってあんまり聞かないし、アニメ化するために付け焼刃で書籍化されたんじゃ…

 

 

2.惑星のさみだれ/水上 悟志(全10巻)

多分有名じゃないけど面白いマンガとかに上がりすぎてて逆に有名なマンガ(笑)

ポップなSF+主人公の成長記。

地球の上にビスケットハンマーなる星を砕くハンマーが設置されるもそれを止めるべく召喚された12匹の獣の騎士とそれを従える一般人12人の物語。

正直最初読むのがかなり辛い。主人公の家に急にトカゲが召喚されて“我はトカゲの騎士”とか言い始める。しかも前振りなしで。

終始読者置いてけぼり状態で物語が勝手に進んでいく。

SFとしては中途半端っていうより設定不足だし、ネットレビューからの期待が大きかった分肩透かし喰らった

後付けなんだか、思い付きなんだかわからんが進行が結構滅茶苦茶。

最終的にヒロインの不治の病あっけなく治るし。

いろんなブログで良い方向に奉られがちだから、“あんまり期待しすぎるなよ”という注意喚起をこめて敢えて掲載。

  

3.僕だけがいない街/三部 けい(全7巻)

 新進気鋭の漫画家 三部 けい氏の送るタイムリープ+ミステリ。

アニメ化、実写化もされて今となっては超有名作だけど僕がリアルタイムで買ってた頃は全然有名じゃなかったんだよなぁ…どうせならこいつが売れる前にブログ始めたかったw

主人公の藤沼が記憶のわだかまりの中に置き去り忘れ去ってしまった“法的には解決済”の少女連続誘拐(冤罪)事件の真相に迫っていくストーリー。

主人公藤沼は特異な能力再上映(リバイバルって力を持ってる。言うなればこれがタイムリープ能力。

普段は事件や事故が起こるちょっとした違和感から数分前に時間が戻り、それを未然に防ぐようなが多かったが、とある事件をきっかけに藤沼は小学生時代まで時間遡行をする。そこで記憶の彼方に置き去りにしていた少女連続殺人事件を解決し、未来を変えていくって物語。

本来ループものに多い多重に伏線が貼ってあったり、それをきれいに回収していくわけでもない(と僕は思ってる)んだけど物語のスピード感と答え合わせで続きが気になり一気に読める作品。しかしかーちゃんの頭のキレが凄いこと凄いこと…

毒親に苛まれた少年期もあったりして、藤沼のかーちゃんに憧れたりもした。

オムニバス集の8巻は僕がまだ読んでないので一旦除外。

 

4.聲の形/大今 良時(全7巻)

聴覚に不自由を持った少女と、ガキ大将のボーイミーツガールのお話。

嘘です。ポップに書きすぎました。1巻は主人公のガキ大将石田が耳の不自由な少女西宮にしていたいじめが跳ね返ってくるそこそこヘビーな内容。

2巻以降はそれをきっかけに“心を閉ざし、母への罪を償ったら死のう”としている元ガキ大将石田が仲間との“映画作成”を通して心を開いていくようなあらすじ。多分読んだことある人、映画を見た人は“このレビュー中身飛ばしすぎだろ”って思うと思う。

あえて言わせてもらう。

この漫画の一番の僕の読み込みポイントは石田の成長とか石田と西宮さんの恋愛模様じゃないから。石田と一緒に映画作成をする人物たちに割り振られてる思春期特有の人格・それぞれの折り合い、集団としての成長って部分だから!だって僕、何回読んでも西宮さんの石田への惚れポイントが分からんのですよ…

だからあえて焦点を主人公付近からずらして、映画を作るサークルの方に向けて読んでこそ味わい深い作品だと思う。

主要人物が石田と西宮さん含め数人出てくるんだけど石田と西宮さん以外全員に思春期特有の個性が毒々しく割り振られてて、あークラスに似たような奴いたなー…と嫌悪感も抱きつつそんないびつな集団が一つのことを成し遂げる過程、尖った個性の折り合いの付け方を考えながら読むとより味わい深い一冊。

同作者の不滅のあなたへはまだ伏線張ってる段階だし、作風もガラッと変わってるけど今後が楽しみな作品の一つ。今後まだそこまで話題になってないけど気になるマンガとかやったら取り上げると思う。

 

 5.寿命を買ってもらった。一年につき1万円で。/田口 囁一(全3巻)

寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

寿命を買い取ってもらった。一年につき、一万円で。 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

厳密には12/上旬に最終巻の3巻が刊行予定だからまだ終わってない、けど確実に終わるし主軸の話はWEB掲載では完結してる。

WEB掲載のマンガで、事あるごとに気にしては読んでて楽しませてもらった。 

あらすじは未来に希望もない青年が30年と3ヶ月の寿命を1年1万円で30年売った後の余生3か月間の話。

短いし、どこを書いてもネタバレになってしまうから多くは書かないけど、人間の価値って普遍的なものじゃない。今の1年と将来の1年価値は違うんだよ!人から羨まれる事を幸せって勘違いするなよマジョリティ!ってシャウトしたくなる感じかなぁ。

結構自分が抱えてる問題とリンクする部分もあって思い入れは深い作品。

今でも1話と2話、最新2話は下記リンクから試し読みできるから気になった人は1話と2話を試し読みしてみるといいかも。

shonenjumpplus.com

 

6.日常/あらゐ けいいち(全10巻) 

日常(1) (角川コミックス・エース)

日常(1) (角川コミックス・エース)

 

 日常だけど全然日常じゃない。

シュールな世界観をありのまま受け入れて、たまにクスってなればいい。

ただそれだけ。抱腹絶倒なマンガではないのがまた良い。

疲れてストーリー性のあるもの読むのもおっくうな時手が伸びる本。

脳みそ空っぽにしてただシュールな世界に浸ればいい一冊。

マンガに内容を求めてる時は絶対に読むなかれ。

 

7.AQUA/天野 こずえ (全2巻) 

Aqua 1 (BLADE COMICS)

Aqua 1 (BLADE COMICS)

 

 ホントはARIAの方を紹介したいんだけど刊行数が12巻なので除外。

紹介するAQUAはそのARIAのビフォアーストーリー

テラフォーミングされた火星にネオヴェネツィアという都市があり、主人公灯里がそこを観光する為のゴンドラの漕ぎ手“水先案内人”になるまでのお話。結果試験には合格となるんだけど演出が不意打ちで泣かされた。

基本的には雰囲気を受け入れて癒されるためのマンガである。

だだこの作家さん背景の書き込みが凄くて、出不精の僕にネオヴェネツィアがあるなら行ってみたい。疑似体験できるならディズニーシーでも何でもいいから行ってみたいと思わせてくれた一冊。みなみけはちゃんと見習うこと。

メインストーリーとなるARIAは灯里が水先案内人として働く中での出会いや成長を描いた作品。ホントならそっちをレビューしたいんだけど趣旨から外れちゃうので、そちらはAQUAを読んでみて世界観がハマったならぜひ読んでほしい。と位置づけしとく。

ARIA (1) (BLADE COMICS)

ARIA (1) (BLADE COMICS)

 

 

 書き終えたら滅茶苦茶ありきたりなおすすめになってしまった…

次回はまだ群馬じゃ平積みになってないけど読んだら面白かったマンガ10選とかしてみようかな。